冬なのに脇汗をたくさんかくのはなぜ？精神的なことが原因？

普通なら、気温も低く湿度も低い冬は汗をかく環境ではありません。

それなのに冬でも脇汗をかいてしまうのは、精神性発汗が原因の可能性があります。

汗には、体温を調節するために分泌される温熱性発汗、刺激の強いものや辛いものを食べることで起こる味覚性発汗、そして緊張や興奮など精神状態によって汗が出る精神性発汗の3種類があります。

一般的な汗は体温の上昇を抑えるために出る温熱性発汗なので、気温が低く体が冷えやすくなる冬は、自然に汗をかくことが少なくなります。

精神的発汗は季節に関係なく汗がたくさんでることがある

一方、精神性発汗は気温や体温はまったく関係なく出る汗で、手のひらや足の裏、そして脇の下などに発汗するのが特徴です。

精神性発汗は、緊張や興奮だけではなく、過度の不安やストレスなどあらゆる精神症状によって起こる発汗です。

このような精神症状で局所発汗が起こる原因は完全に解明されていませんが、緊張や興奮状態になると血液の流れが早くなりますね。

血行が促進されると代謝が活発になって汗の分泌も盛んになります。

また、季節や気温など外部の影響に関係なく局所発汗が起こると、汗をたくさんかいてしまうことに対する不安が生まれます。

不安というのも心拍数を高めて血流が激しくなりますから、汗がどんどん分泌される悪循環が起こります。

このような原因で冬でも脇汗をかくと考えられていますが、精神性発汗が起こる原因は精神的な問題ですから一人で解決するのは難しいので、症状がひどい場合は医療機関に相談してみましょう。